Voice 社員の声
失敗経験から得た、
最後の砦という実感。
入社時から「品質評価」の仕事に魅力を感じていました。なかなか経験できない仕事ですし、純粋に、「不具合を見つけるって面白そう」と思いましたね。
最初は、三次元測定機のプロジェクトに配属されて、テストを実施する役割から始めました。その頃は、周りの人に色々と質問しまくりました。何とか自分も役に立ちたい、と必死だったと記憶しています。
次のプロジェクトでは、テスト全体の管理も任せてもらいました。しかし、当初の自分はできているつもりになっていましたが、今の自分から言わせれば、「表面的な管理」でしかありませんでした。 品質評価の仕事は、「テストをして不具合を見つける」ではなく、「品質をコントロールする」ということです。このときは、まだしっかりと理解できておらず、自分で品質を制御している、という状態ではなかった。そういうことは、やっぱり、結果に反映されてしまうんです。いくつかの小さな不具合が発売後に発覚。この時は、少し後悔しましたね。「自分がもう少しうまくできていたら…」「危ない、という発信を強く出せていたら…」
ただ、この経験で「自分の仕事が商品の出来に影響している」と感じることができました。まさしく「最後の砦」であるということを実感。この失敗をしっかりと振り返り、その後の商品プロジェクトに活かされています。失敗した時ほど良い経験になるという例だと思います。


自分の考えは相手に伝わらないと意味がない。
今は、新しい寸法測定器の開発プロジェクトで品質評価リーダーをしています。「品質は上流工程から作るもの」という考えのもと、プログラミングをする開発担当の方と日々話し合いをしています。「どこに不具合が入りそうか」「効率的にテストするには、何を診たらいいのか」出来上がったものをテストして品質を確認する、とは全く異なった考え。人間に例えると、健康診断をするだけではなくて、食べ物や運動履歴などを確認して常に健康状態を保てるように策を打っている感じですね。この重要性を広めること、これが自分の役割でもあると思っています。
その中で、最近「自分が考えていることは相手に伝わらないと意味がない」ということがわかってきました。今までは考えていることを一方的に話すだけで、実はそれが伝わっているかを考えていなかった。後から相手に確認してみると、一部しか伝わっていないことが何度もあり、これではいけないなと。伝え方を変えてみたり、再度伝えてみたりと色々と試しています。こういった地味な取り組み、工夫が、実は良い商品を生み出すはずだと思っています。
理解していない状態で仕事をしない、これが大切。
このインタビューの指名をうけたとき「中堅社員の代表だから」と言われて、ちょっと驚きました。もう若手じゃないんだと(笑)
たしかに、毎日のように後輩と色々と話しをして、互いの意見を言い合っています。後輩みんな本当に優秀で「負けてられないな」と常に必死ですよ。そのためにも、「今まで自分で考えてこなかったことを、考えよう」と意識するようにしています。常に良いこと、新しいことを考えていこう、ということです。その先に、自信をもってほかの人にその考えを広めていける人になりたいですね。
そして、まだ社会人になっていない学生さんに一言。社会人になって大切なことは、「理解、納得していない状態で仕事をしない」ということだと思います。これ、私のモットーで、若手にも伝えています。品質評価という”最後の砦”という役割の仕事のみならず、その他の仕事でも同じように重要でしょう。
就活に対しても同じだと思いますので、心がけてみてくださいね。
