キーエンスソフトウェア株式会社キーエンスソフトウェア株式会社

「より小さく」「より強く」「より速く」に
こだわるキーエンスの商品開発

「より小さく、強く、速く」を目指す、
キーエンスの商品開発

キーエンスは、FA機器を販売するだけの企業ではありません。専門知識を持った営業スタッフがお客様の生産現場に足を運び、お悩みをお聞きし、隠れたニーズを把握し、企画開発部門にフィードバックすることで、世の中にはないオンリーワンの商品を生み出し続けるファクトリー・オートメーション総合メーカーです。

利用者の声から生まれた商品群は、工場や研究開発の現場でのユーザビリティを徹底的に考え、商品化されたものばかり。それらキーエンス商品は、国内にとどまらず全世界で活躍しており、現在では20万社以上の企業が導入しています。

そんな現場発想の商品には、共通したこだわりがあります。それが、「より小さく」「より強く」「より速く」という3つ。ファクトリー・オートメーションの中核をなす各種センサやデバイスの小型化、高耐久化、高性能化は、システムの集積度を高めながら各機器のライフサイクルを向上させます。商品開発においてキーエンスが徹底している3つのこだわりについてご紹介します。

キーエンスの商品開発における 3つのこだわり

こだわり①「より小さく」 小型化・高耐久化

キーエンスの商品群は、「世界最小」「業界最小」のように大きさにこだわっています。現在の生産ラインは複雑化し、センサやデバイスが設置できる場所や方向が限られています。FA化を目指すには各種センサだけではなく、測器や処理システムを含める必要があります。また、必須条件として各種装置の小型化があります。

しかし、生産現場は水や油、薬品などを使用する場所も多く、高温や切削粉にさらされる場所もあります。そのため、やみくもに小さくすればよいわけではなく、過酷な生産現場での使用を前提にした耐久性が求められます。いくら小型でシステムに組み込みやすくてもトラブルでラインが停止すれば、大きな損失となりFA化の意味がありません。キーエンスは高い耐久性をもつ商品づくりを心がけ、「より小型に」を追求しています。

こだわり①「より小さく」 小型化・高耐久化
商品例1
「光電センサ PRシリーズ」

従来に比べ体積で約2割小型化を図りながら、同時に約5倍の耐衝撃性を確保したクラス最小の光電センサです。

こだわり②「より強く」 商品のロングライフ化

生産現場は非常に過酷な環境で、使用される商品には高い耐久性や堅牢性が求められます。また、近年の生産現場ではFA化が進み、さまざまなセンサやデバイスが複雑に組み込まれ、その一つでも故障すれば生産はストップしてしまいます。生産ラインがストップしてしまえば大きな損失となり、FA化による生産性向上の効果も得られません。キーエンスでは、このような損失を抑えるために、新商品開発時に一層の耐久性向上を目標にしています。堅牢で壊れにくく、交換や修理の手間がかからない商品こそ、本当の意味で生産性向上に貢献すると考えるからです。

こだわり②「より強く」 商品のロングライフ化
商品例2「セーフティライトカーテン GL-Rシリーズ」

「全方位堅牢」をコンセプトに開発されたセーフティライトカーテン。センサ部で最も破損の頻度が高い光学面だけでなく、ディスプレイ部まで保護する「ツインバンパ」を採用。さらに取付金具の耐衝撃性も向上しました。

こだわり③「より速く」ライン稼働スピードの向上

生産性を向上させるためには、いかにラインの稼働スピードを上げるかが重要です。例えば、画像センサなどを使い検査を行うとしましょう。読み取りに時間をかければ精度は向上しますが、生産性は低下してしまいます。量産工程の場合は、コンマ数秒の微小な時間でも積み重なることで大きなロスになります。しかし、読み取り速度を早めれば精度が低下し、測定結果のバラつきや不良品の流出につながります。

速度と精度の両立は非常に難しい課題でした。しかし、キーエンスはセンサの性能向上とともに処理速度の高速化にこだわり、研究を重ねています。求められた精度を満たしたうえでの高速化、それがキーエンスの考える「より速く」です。

こだわり③「より速く」ライン稼働スピードの向上
商品例3「2次元レーザ変位計 LJ-Vシリーズ」

世界最速のサンプリング性能を誇る2次元レーザ変位計。生産ラインにて高速で流れる商品の形態を安定して計測することが可能です。さらに、測定結果の不規則さを低減します。

生産性向上を実現する
「より小さく」「より強く」「より速く」

キーエンスが商品開発でこだわっている「より小さく」「より強く」「より速く」は、すべて生産性向上を実現するためです。これらのこだわりは、以下のような効果をもたらします。

  • 歩留まり向上 不良率低下 → 資源・エネルギーの無駄を排除
  • 省エネ化 ラインの効率化 → 使用資源エネルギーの低減
  • タクトUP 高速ラインへの対応 → エネルギーの有効活用