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食品・薬品

食品・薬品業界における
ファクトリー・オートメーションの可能性

スーパーやコンビニエンスストアには食品が溢れ、国内にいながらにして全世界の食品が手に入るようになりました。一方で生産や流通は複雑になり、「どこで生産されたものなのか?」「残留農薬や放射線物質の問題はないか?」と感じる消費者も増えています。そこで近年は、「食の安全」に注目が集まり、検査基準の強化やトレーサビリティの確保などが課題になっています。それは食品同様、生命に関わる医薬品も同じです。そこで食品・薬品業界では、検査体制や商品管理を見直しが実施されています。

こちらでは、食品・薬品業界におけるファクトリー・オートメーションの役割と現在のトレンド、生産現場が抱えている課題とその解決手段などをご紹介します。

食品・薬品業界における
ファクトリー・オートメーションの役割

食品・医薬品の生産現場では、なによりも安全性の確保が最優先です。消費期限や異物混入、梱包不良などは消費者の信頼に関わり、大きな損失につながる可能性を秘めています。これらの検査は自動化が難しく、人間の目と経験に頼らざるを得ないケースが多くありました。しかし、人間の目にも限界があり、担当者の経験によって差が生じる恐れもあります。さらに医薬品の錠剤などは判別が難しく、目視だけ完璧な判別は困難です。

また、BSE問題を端に発して成立した「牛トレーサビリティ法」は、牛1頭1頭に対して個体識別番号を付け、生産から流通、消費までのトレーサビリティ確保を制度化したものです。そのほか「米トレーサビリティ法」などもあり、食品・薬品業界では、トレーサビリティの確保が急務となっています。このような食の安全を守る方法として、センサなどを用いた確実な生産管理体制の構築と、蓄積したデータ活用によるトレーサビリティの確保を進める企業が増えています。

食品・薬品機器業界のアプリケーション事例

食品・薬品業界におけるFAおよびキーエンス商品の導入事例をご紹介します。

  • 原材料の確認
    原材料の確認

    指示書と原材料のバーコードをハンディターミナルで読み取り、投入前に照合すれば原材料の取り違いといったミスを未然に防ぐことができます。

  • 殺菌データの記録
    殺菌データの記録

    食品の殺菌時間や温度などのデータをペーパーレスレコーダで記録しておけば、その場での確認はもちろん、ネットワーク接続で会社全体に共有できます。

  • ペットボトルの充てん量検査
    ペットボトルの充てん量検査

    画像処理システムを使って液面の高さを計測すれば、泡などの影響を受けずに正確に充てん量を検査することができます。

  • ペットボトルの外観検査
    ペットボトルの外観検査

    画像処理システムを利用すれば、ラベルの破れや傷、印字ミスなどを同時に検査できます。高速処理に対応し、インラインで検査できるので検査工程の時間も大幅短縮可能です。

  • 賞味期限のOCR認識
    賞味期限のOCR認識

    画像センサのOCRを活用すれば、賞味期限切れの混入を防ぐことができます。印字不良などの判別もでき、検査データを記録・保存できるのでトレーサビリティにも役立ちます。

  • 内容物や具材の有無検査
    内容物や具材の有無検査

    画像処理システムを利用すれば、インスタントラーメンのかやくやスープなどの内容物の有無をインラインで検査することができます。